「悪貨は良貨を駆逐する」と言いますが、「心身障害者用低料第3種郵便物」という心身障害者が安い料金で手紙などを出せるようにと配慮された制度を悪用する事件が起こりました。
ちなみに「心身障害者用低料第3種郵便物」の割引の仕組みは「障害者団体の定期刊行物の発行数の8割が有償にて購読されている」等の条件を満たすことによって、郵便料金が本当は1通80円から120円のところを1通8円で送る事が可能というものです。
大阪地検特捜部は新たにダイレクトメールの印刷会社や発注元等の数社が、この不正送付に関与していた疑いを持ち、ついに東証1部上場の大手家電量販店、ベスト電器の担当部長など8名を逮捕する方針を固めました。
大阪の広告代理店「新生企業」社長、宇田敏代被告および元取締役の阿部徹被告も再逮捕されるようですが、他にもウイルコ会長、博報堂エルグの幹部、不正送付に使われた刊行物を出した障害者団体「白山会」代表らも捕まる見込みです。
新生企業は割引制度を悪用して正規の郵便料金とのサヤを抜く事を仕組み、白山会に定期刊行物の発行を提案しました。さらにウイルコや博報堂エルグを仲介し、ベスト電器の宣伝が入ったDMについて、白山会刊行物を装って不正に発送との事。
これまでに送ったDM数は1190万通ですが、ナント、この中で2006年4月から2008年10月までの間に、同制度を悪用し、ウイルコを広告主とするDM約690万通を発送し、本来の郵便料金との差額約9億円強をチョロまかした・・・というから驚きですね。
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