2009年5月23日土曜日

WHOが豚インフルエンザ「フェーズ6」の定義を変更へ

 WHOがフェーズ6の定義を変更するようです。既存の基準では、大陸以外では発生地域レベルにおける持続的な感染が確認された場合は「フェーズ6」と定義していましたが2009年5月22日開催のWHO年次総会では、加盟する各国から、豚インフルエンザは弱毒性なのだから柔軟に判断すべきとの意見が多数出たため、基準変更に至ったようです。



 豚インフルエンザの警戒水準を引き上げるにあたっては、アメリカ以外では最も感染者の多い日本の動向に注目が集まっていたが、WHOの事務局長補代理であるフクダ氏は、定義変更のため、日本で地域レベルの持続的感染が確認されたとしても、すぐにフェーズ6に上げなくてもとの見解を発表したうえで、豚インフルエンザの警戒水準「フェーズ6」の定義を「人類に重大危機が差し迫っている時期」と変更しました。その結果として、現状の日本の警戒水準は当面フェーズ5に据置かれるようです。
 


 もっとも既存の警戒水準は鳥インフルエンザ(強毒性)の感染拡大を見込んで策定されたもので、今後、各インフルエンザの毒性についても判断材料に加えて、新しい定義の詳細を詰めるようです。


 

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