H&Mなど「ファストファッション」が異様な好調ぶりを示す中、元祖「ファスト」である「ファストフード」も巻きなおしを図っているところが目立ちますね。低価格を売りとするファストフードはファミリー需要喚起を狙い、積極的な投資を行っている例が多いようです。
例えば牛丼の吉野家は、2009年度の改装費用を前年比で20%増と、ほとんどすべての郊外店舗を、カウンター席が中心だった既存店舗レイアウトを修正し、「テーブル席を中心としたファミリータイプ」にチェンジするようです。
またマクドナルドもファミリー向の店舗数を拡大するため、店舗投資額を10%程度増やすことで、顧客の節約志向に対応し、価格帯が高いファミリーレストランから客足がとれると判断しているようです。
なんでも、テーブル席が中心となる店舗に改装することでファミリー需要が1割程度、増加することがこれまでの経験則からわかっているようで、これで投資にも一段と力が入っているのです。
またファミレスの顧客を狙っているのは、ファストフードだけではなく、大手居酒屋のチムニーもファミリーの取込を狙い改装を増加させる方針ですが、居酒屋にファミリーの抵抗感がなくなっているため、ファミリーを入れやすい広間の席を増加させ、取分けができる大皿料理が多く、ファミレスより1人辺りの客単価が安いという居酒屋の強みを活用するとか。ファミレスでは、1人当支払額は1000円程度で、4人家族の場合、5000円程度かかるのが一般的ですが、居酒屋やファストフードの場合は合計1000円程度安くなることから、今後ともファミリー狙いの戦略は拡大していくことでしょう。
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