与党は「国立メディア芸術総合センター」と呼び、野党は「国営マンガ喫茶」と呼ぶ。同じ施設でも呼び方によって大分、趣が違うように感じますね。
そんな「国営マンガ喫茶」に自民党の内部からも造反の声が出始めました。自民党内の「お役所の無駄遣い」を点検するPT(無駄遣い撲滅プロジェクトチーム)が文部科学省所管の独立行政法人などを対象にヒアリングを行なった結果、平成21年度補正予算で117億円が計上された「国営マンガ喫茶は不要」との判断を示しました。
この「国営マンガ喫茶」はマンガやアニメ、ゲームを収集展示する拠点施設となりますが、具体的な中身は見えてこない中、セル画や生原稿などの資料を収集展示する他、実際にマンガを読んだり、アニメを見たり出来るよう計画されています。
「国営マンガ喫茶」は構想ベースでは、延べ床面積約1万平方メートルの5階建にて、お台場に建てられるというイメージで21年度の補正予算で事業費117億円が計上されましたが、民主党の鳩山由紀夫代表は「計画通りの来場者数に本当になるのか」「展示作品はどのように集めるのか」と批判を展開しているところです。文化庁担当者も回答に窮するなど計画の甘さも目につきます。
「大変な浪費」で「ばかばかしい」と厳しく批判にさらされている「国営マンガ喫茶」ですが、勉強会で意見陳述した漫画家の石坂啓氏も「お上にほめられて喜ぶ漫画家はいない。ものすごくつまらない施設になる」と批判。確かに貴重な税金を注ぎ込む価値は皆無な計画なのかもしれませんね。
0 件のコメント:
コメントを投稿