日本国内で確認された豚インフルエンザの感染者の中で、もっとも早く発症したのは神戸市の男子高校生であり、2009年5月5日だったことが、厚生労働省の調査で判明しました。
2009年5月9日の成田空港検疫で国内で初めての感染者が確認されるより前のことであり、感染者に海外渡航歴はなかったため、それ大分前から日本でも豚インフルエンザの感染が拡大していたことを改めて裏付ける結果となりました。
豚インフルエンザ発症のピークは5月17日の73人であり、その後、急減しましたが、カナダでは感染ピークが2回あったため、このまま終息するかどうかはまだ不明という慎重な見方もあるようです。
ところが、6月以降は関西で言っても神戸市で1人の感染者のみ確認されている程度で、しかも401人の内のほとんどは既に回復し重症者はいないと言います。
こういった状況を受け、和歌山市の新型インフルエンザ対策本部が、本部に集めていた各部局の職員を元の部局に戻し、一般相談窓口も平日限定に縮小し、市役所の窓口業務でのマスク着用も解除するなど、警戒態勢もじょじょに落ち着きつつあるようです。
さらに厚生労働省が、年内に2000万人分の豚インフルエンザ用ワクチンを製造する方針を固めました。日本のワクチンメーカーは4社のみで製造量に限りがあるため、新型用と季節性用のワクチン製造割合を検討していたようですが、内、季節性インフルエンザ用ワクチンは、6月中に3000万~4000万人分を確保できる見通しとなり、新型用ワクチンの製造に切り替える施策に切り替えたようです。
2000万人分のワクチンがあれば、計算上国民の6人に1人がワクチンを接種でき、持病があるなど、感染した場合、重症化しやすく、優先的なワクチン接種が必要な人には十分行き渡るようで、今回の経験が次のインフルエンザの際、役立てば良いと思います。
0 件のコメント:
コメントを投稿